2013年2月11日月曜日

iOSアプリに「Facebook の Mobile App Install Ads によるログ計測機能」を組み込む


明けましておめでとうございます
2013年も10%ほど過ぎ、ようやく正月ボケがおさまってきました。
遅いな!

本年 一発目のエントリでは iOSアプリに「Facebook の Mobile App Install Ads によるログ計測機能」を組み込む方法を紹介します。
とても簡単です!

ちなみに、Facebook SDK の組み込み方は本ブログの iOSでFacebookアプリを作ってみる その1 にて紹介しています。

このエントリの目次
  1. Mobile App Install Ads とは
  2. このエントリのゴール
  3. アプリ情報入力時のTips
  4. Facebook SDK を組み込む
  5. コードを追加する
  6. アプリを起動して、実際にログを送ってみる
  7. 送られたログの確認方法
  8. さいごに

1.Mobile App Install Ads とは
Facebookが提供する機能で、
  1. Facebook のニュースフィードに アプリの広告(ターゲティング広告)とApp Store へのリンクを出せる
  2. 更に アプリがいつ何回インストールされたかを可視化できる
というサービスです。

Facebook、アプリストア直結のモバイル広告「Mobile App Install Ads」を一般公開 | ITメディア ニュースでは以下のように説明されています。
Mobile App Install Adsは、米AppleのiOS端末および米GoogleのAndroid端末上にアプリ広告を表示し、広告効果をモニタリングできるサービス。
広告主は、年齢や性別、「いいね!」などの(匿名化された)個人情報に基づいてターゲティングされたFacebookユーザーのモバイル端末上にアプリの広告を表示できる。

2.このエントリのゴール
ニュースフィードにアプリの広告とApp Storeへのリンクを出すのは、Facebookの開発者向けサイトでデータを入力すればできると思います。
(やったコトないです。が、広告の出し方がFacebookにリジェクトされる場合もあるようで、大変なようです)

ですが、アプリがいつ何回インストールされたかをモニタリングするためには、アプリにFacebook SDKと1、2行のコードを追加する必要があります。
そうすることで、アプリの起動時にFacebook にログが送られ、モニタリングできるようになるんです。
このエントリでは、そのやり方とログ確認のやり方を主に紹介します。

3.アプリ情報入力時のTips
さて、Facebookにアプリ情報を入力する必要があるわけですが、正直「この項目は何なんだろう」というのがあると思います。
少なくとも僕はそうでした。

特に「アプリをFacebookに結合する方法を選択」のところは、説明がなさすぎていちいち調べてましたが、そこは一つのフォームを埋めるだけで事足ります。

今回必要なのは1つ
iPhoneアプリストアID(or iPadアプリストアID)のみです。


iPhoneアプリストアIDは、iTunes App StoreのURLから分かります。
アプリのURLが例えば以下の場合、
https://itunes.apple.com/jp/app/some-app-name/id999999999?mt=8
999999999 を入力します。
URL中の「id<数字>」の部分ですね。

iPhoneアプリストアID以外の情報は、Facebook での OAuth や、複数のアプリをまとめて効果測定したいとき(例えば有料、無料のアプリをまとめたいとき、とか)に入力します。

ここら辺は Facebook の説明が言葉足らずで初心者には分かりにくいですね…。

次はいよいよ実装に入ります。

4.Facebook SDK を組み込む
本ブログの iOSでFacebookアプリを作ってみる その1 にて、組み込み方を紹介しています。

一点だけ。
上記エントリの「5.SDKをアプリに組み込む」の最後の方で、plist の 「URL Schemesfb<Facebook App ID> を設定します。」とありますが、今回の実装では不要です。
設定しても別にいいんですが、そうすると冗長なURLスキームを入れることになるので、その点に注意です。

5.コードを追加する
AppDelegate.m を2カ所、編集します。

まず、必要なヘッダファイルをインポート。
#import <FacebookSDK/FBSettings.h>

続いて、Facebook にログを送る部分です。
- (void)applicationDidBecomeActive:(UIApplication *)application
{
    NSString *facebookAppId = [[[NSBundle mainBundle] infoDictionary] objectForKey:@"FacebookAppID"];
    [FBSettings publishInstall:facebookAppId];
}

FacebookAppID の値はiOSでFacebookアプリを作ってみる その1 でplist に設定しています。
で、ログ計測のおまじないメソッドを呼ぶときに、引数としてそれを参照しています。

これで実装完了です(はやっ!)

あとはログがちゃんと送られているか、確認するだけです!

6.アプリを起動して、実際にログを送ってみる
手順は簡単なのに、実はこれにけっこうハマりましたね!
  1. Facebook のアプリをインストール、サインインしておく
  2. ログ計測機能を組み込んだアプリを起動する

これだけなんですが。

ここで注意
テストなどでログ計測を複数回確認したい場合は、その都度 違うアカウントでサインインする必要がありそうです。

というのも、ある1つのFacebook アカウントから一度ログを送ると、それ以降はアプリの再インストールをしても、異なる端末にインストールしても、そのFacebook アカウントからはログが送られないみたいなので。
(少なくとも僕が実装したときはそうでした。間違っていたら教えて頂きたいです)

Android の場合は、ログ計測機能を組み込んだアプリを再インストールすれば、同じアカウントでも都度ログが送られると聞きましたが…。

7.送られたログの確認方法
まず、Facebook でログを確認する方法は 大きく分けて以下の2つがあります。
  1. ダッシュボードにてきちんとグラフ化されたものを見る
  2. 最後にログが送られた時間だけを見る

1つ目の方法:
時間が経たないと確認できません!
ログを送った次の日か数時間後か、それは分かりませんが、とにかくリアルタイムでの確認はできません。

2つ目の方法:
「最後にログが送られたのはhh:mm」という味気ない表示ですが、リアルタイムに確認できます。
遅くとも1分後には確認できるはずです。

なので
開発時のテストには2つ目の方法をとるとよいです。
Facebook開発者向けサイトのAppsページから確認できます。


確認できたら、「Facebook の Mobile App Install Ads によるログ計測機能」の組み込みは完了です。

お疲れ様でした!

8.さいごに
今回の話題に関する情報があまりネットになかったので、まとめてみました。

お役に立てれば幸いです。
それでは。

2 件のコメント:

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